ただただ生の不安から逃げるかのような浮わついたW杯の狂騒の中、すっかり社会からは震災が忘れ去られていた。
渋谷で狂乱を演じた若者達は、震災時には一体何か思ったのだろうか。
メディアの報道次第でやれ復興やれサッカーとなって、今では応援していた手のひらを返し代表選手のこき下ろしに躍起になっているのでは世界大会としての意義は皆無になる。
そこに降って湧いた高慢な脳無し都議の稚拙極まりない女性蔑視発言。
女を生む機械だと言った類の馬鹿野郎がまだまだあーいうところには若い世代から根深く育っていることが顕在化された。
この短期間だけでも、暗澹たる日本の未来をいやというほど見せつけられた。
これでも、この期に及んでまだ政治から社会から人生から逃げるのか、同世代の若者達よ。
想像してみよう。
首都直下、東南海、千葉東方沖、そして最悪のケースはそれらとの連動による富士山噴火。
地震だけの場合、首都機能は地震後1週間程度で回復を始めるだろう。
注意しなければならないのは火事である。火事になった場合、下町などの住宅密集地は地獄と化す。
急発進の復興に向けての閣議の継続は可能だろう。
永田町付近の首都機能は被害が少ない方になるはずだ。
しかし、富士山噴火となるとそうはいかない。
まず首都機能は火山灰により完全麻痺するだろう。
ガラス質の灰である。
外出は大変な困難を要する。
電気ガス水道の全てが利用不可能になる。
回復の目処は予想がつかない。
閣議の継続はスカイプなどのネット利用となるか。
もしくは人的首都機能移転の末、京都・大阪あたりを再開発するのだろうか。
いずれにしろ想像を絶する大変な混乱と被害は間違いない。
この場合、システムを含めた日本の土台からの再建となる。
その際、混乱に乗じ都合のよい国造りが復興政策と抱き合わせにしてすすめられることは間違いない。
これまで官僚にとってのみ都合の良い、民意から反対を受けていた政策は臨時閣議によりメディアの目に触れることなくやすやすと可決されるだろう。
全ては"復興"の大義を後ろ楯に。
方向としては確実に"強い日本"へ向かっていくだろう。
軍の配備に経済力の成長保持、情報だけではなく社会システム統制の強化。
移民を大量に受け入れ復興、軍事機器の内需拡大による労働力の確保をするだろう。
どう考えてみても、現在の安部内閣周辺は「富国強兵」のスローガンに憧れているようにしか見えない。
是か非かではなく、細部を精査し丁寧に議論を進めていかなければならない重要な事案であるが、震災はそれらを全て一つの権力の元で推進していく隠れ蓑になる。
そして、一番の悪いケースは大地震が地球全体で群発しそこに原子炉を狙った世界同時多発テロが起こることだ。
フランスなど一瞬にして消し飛んでしまうだろう。
個人的には、文化的素養が高くARTへのリスペクトを惜しまないフランスが消し飛んでしまうのは残念でならない。
世界の原子炉の位置と場所を地球儀にマッピングするだけで、十分に人為的な世界滅亡のシナリオが見えてくる。
この場合においても、自然災害は格好の隠れ蓑となるのだ。
官僚もテロリストも大差はない。
これらのことを踏まえて如何なる行動にでるのかは個人の自由であり、そこにこそ生き方というものが顕れる。
知らぬふりをするのか。何かするのか。耳をふさぐのか。
正解は、ない。
ただもはや、個としてより善く生きる他はないだろう。
しかし、利潤を前提とした幸福ではなく、本当の意味での幸福を考え生きる力を蓄えておくこと。それだけは必定であると私は思う。
皆、恐れているのだ。
だから皆、一見してポジティブに見える事象に狂喜乱舞するのだ。
悪いものに目を瞑り、未来を明るいとばかり信じてはいけない。
その盲信が未来に暗雲を立ち込めさせることになってしまうのだから。
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