いつしかとある何処かの場所で
一人男が酒をあおっていたのだとさ
何杯目かもわからなくなってきた時、ふと何かがそこらを掠める
幸せの残り香か、血肉の飛び散る凄惨な未来の予感
あなたがもういないから
世界はすっかりめちゃくちゃだ
人が人を殺し血で血をあらう
あなたがもういないから
笑いながら皮を剥ぐ
世間話をしながら、罪のない目玉をくり抜く
最後に映された醜い私が虚空の夜に彷徨っていた
一瞬後には全ては野に帰り野犬の腸におどるというのに
あなたがもういないから
世界は残酷さで満ち溢れている
あなたがもういないから
私はなにもみつけられない
あなたがもう、いないから。
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