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2013年11月24日日曜日

浄土 ー ある男の述懐 ー

あんまりにも世間が汚ねーもんだから、おいら、嫌になってね。
でも、世の中希望が無けりゃ生きていてもしょーがねぇし。
ましてや死んじまっちゃぁ、お母に申し訳が立たねぇやね。
でもな、やっぱ信じるってぇことがどうも大事なんだな。
大丈夫、まだまだこれからだ。ここは汚ねーけど、どこかに穢れのねーまっさらな綺麗な土地があるもんだって。
でもな、それは想像だから魂の話になんだな。
するってぇと、この汚ねー世間てのにべったり張り付いていやがるのは俺の身体ってことになる。
だからな、身体が無くなりゃむしろ万々歳ってこった。
その穢れのねー魂の世界ってのが、いわゆる浄土なんだな。
しかしな、したらつれーからすぐ死にたいなんて言い出す輩ってのが必ずいるもんだ。
そんな奴には色々とその浄土ってやつの説明をしてやらないかん。
しくみなんて想像の限界があるからな、そこんとこ夜な夜な考えてるとまぁ、結局は世間なんかにまた近づいていくことになっちまうんだな。
でも殿様と菩薩さんの一番の違いはな、殿様は自分勝手に振る舞って時には人を殺しちまうもんだけど、菩薩さんってな、ぜぇーんぶ救っちまうんだな。
そこがな、浄土ってやつのすげーとこなんだよな。
しくみの話だったげな。
しくみはな、よーするに殿様みたいなのがいてな、さらに下には大名みたいなんがいんだな。
それぞれんとこに行ってな、てめぇの人生なんぼかっていう勘定を受けねばなんね。
その勘定てのがな、銭こでねくて徳だってのが粋なんだよ。だからな、自殺なんてしたらそいつぁ人殺しと一緒で一番の大罪だ。
こんな穢れた世の中だからな、せいぜい徳つんでみんなで世の中良くしてな、浄土にいって救われようってな、そういうことをお釈迦様は仰っておられるみてぇなんだな。
死ぬまでに、少しゃぁ住みやすい世の中になってりゃいいんだがなぁ。

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