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2011年12月31日土曜日

月の詩

世界は全てが不確かである

物質が安定を求めるのも、我々の精神が安定を求めるのも、全てが不確かであるからだ

しかし、不確かだからといって個の知覚する時間への焦燥はなかなかに棄てがたい

不確かさにおののいているうちに、我々は確実に老いていくからだ

まずは、その時間の蓄積と終末への兆しの中に自分が『生きている』とすることから始まる

しかし、それすら不確かなことを忘れてはならない

もしかしたらこれらは全て夢かもしれない

なぜなら我々はあまりに現実かと見紛うほどの夢をみるから

それは月のせいかもしれないし、もしかしたらアルコールという人を宇宙へと解き放つ魔法の物質のせいかもしれない

だからまず、私は生きている、ということとする

そして私は世界を知覚する

世界は私に知覚されながら私を緩かに包み込む

私は世界に包括されながら、世界もまた私なしには存在しない

なぜなら、これらは全てが月の夢かもしれないからだ

月の魔力を信じぬ者に泪のわけは分からない

月の魔力を信じぬ者は彼岸と此岸を知覚することは叶わない

この世界に向こう側があるということを

知ることなしには此処も存在しないのだ

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